福山甚之助と新聞「家庭」鈴木商店とは 「家庭」紙に和歌を投じた有賀一郎は、1917年に東北帝国大学農科大学を卒業するや、鈴木商店に入社し、小樽支店、函館支店を経て、神戸本社へと異動していく。 「有賀は学界か官界に就職するのだろう」と思っていた大学の同期生たちは、彼が「敢然と実業界へ進んだ」ものだから、びっくりしたという(『荻の葉風』p.8)。 有賀が就職した「鈴木商店」とは、どんな会社だったのだろうか。 『国史大辞典』によると、 日清... 2023.06.01福山甚之助と新聞「家庭」