中谷宇吉郎

その他

「北大理学部の心意気」がウエブサイトに

北海道帝国大学理学部が1930年4月に開校して間もないころ、若き教官たちが自由闊達に活躍していた様子をいくつかのエピソードで描いた「理学部の心意気」。理学部広報誌『彩』の90周年特集号(2021年3月発行)に寄稿したものだが、このたび理学部のウエブサイトにも掲載された。 中谷宇吉郎や、朝永振一郎、W.クロル(外国人教師)、岡潔、堀内壽郎、鈴木醇、牧野佐二郎などが登場する、短い読み物である。 なお、...
重水素とトリチウム

千谷利三,堀内壽郎,鈴木桃太郎,中谷宇吉郎

日本で早くに重水素の研究に取り組んだ千谷利三と堀内壽郎、それに鈴木桃太郎は東京帝国大学理学部化学科で、ともに片山正夫教授のもとで学んだ同期生だった。また雪の研究で有名になる中谷宇吉郎が、同学年の物理学科にいた。彼ら4人の交遊をめぐるエピソードを紹介する。
その他

低温科学研究所と小熊捍(その2)

1941年11月に発足した低温科学研究所は、中谷宇吉郎を中心に構想された当初の案(1939年)では、物理/気象/海洋/化学/医学及生理学 という5つの研究部から構成されるものであり、「生物」は含まれていなかった。しかし1941年11月に正式に発足した低温科学研究所では、純正物理学/気象学/生物学/医学 の4部門から構成され、「生物学」が含まれている(注1)。この間に、何があったのだろうか。 牧野佐...