「軍事研究」の戦後史『「軍事研究」の戦後史』への、訂正と補足 拙著『「軍事研究」の戦後史』の読者の方から、第5章の参考文献の一部に誤りがあるとの指摘を頂いた。確認したところ、たしかに誤りがあり、また追加もしたほうがよいと考えたので、次のように訂正したい。p.190(の後ろから2行目)から p.192 の箇所である。 本文 これに対し、研究チームのリーダーであり論文の筆頭著者でもある河岡は、こう反論した(17a)。悪用のリスクを…米厚生省の勧告に法的拘束力があ... 2017.10.18「軍事研究」の戦後史
中谷宇吉郎すばやく動き出す 北海道帝国大学理学部で敗戦後はじめての教授会が開かれた、1945年8月18日。その日、札幌の街では様々なデマが飛び交っていた。「道庁の屋上にソ連旗が翻っているそうだ」「東京に敵が上陸して一両日中には札幌に来て市中を銃剣附きで巡察する」「明日から政府が変わるので今日中に貯金の払い戻しをしないと貯金が取れなくなる」などなど。新聞には「止めよ、疑心暗鬼」「紊すな、祖国再建の歩調」などの見出しで、注意を喚... 2016.01.16中谷宇吉郎