福山甚之助と新聞「家庭」成田深雪の父 渡辺兵吉 新聞「家庭」に撫子の筆名で随想を数多く寄せた成田深雪。彼女の父 渡辺兵吉は東京で「六合りくごう館」という出版社(書籍商)を営んでいた。 「六合館」は明治の初め、「欧米各国の図書を翻刻発行する」ことを目的に、松井忠兵衛、清水卯三郎、塩島一介、梅原亀七、伊藤徳太郎らが設立した出版社(書籍商)である。やがて、弦巻七十郎が、ついで渡辺兵吉が、その経営を受け継いだ。 国立国会図書館のデータベースで検索してみ... 2023.06.10福山甚之助と新聞「家庭」
福山甚之助と新聞「家庭」成田秀三をめぐるエピソード 北海道帝国大学の予科でドイツ語教授だった成田秀三は、1923年秋に欧州への留学に出発する。21年にスキー部の第3代部長になってから間もないときである。 新聞「家庭」には、その欧州での旅行をもとに、旅烏という筆名で「独逸ところどころ」を寄稿した。自分の描いた挿絵(スケッチ)もときどき添えている。書籍に掲載したもののほかに、以下のようなものがある。 ホルンベルヒの古城 出典: 「家庭」15号 アーヘン... 2023.06.08福山甚之助と新聞「家庭」