「軍事研究」の戦後史「夏の学校」とアジア財団 『「軍事研究」の戦後史』の第5章で、1961~62年に「東洋文庫」に対するアジア財団からの資金援助が、軍事研究との絡みで問題視されたことを紹介した。 このアジア財団が、自然科学の領域で巻き起こした波乱についても記しておこう。東洋文庫の件があってから3年後、物理学会などの米軍資金問題が持ち上がる2年前、1965年のことである。 この年、素粒子物理学の分野の研究者たちが中心になって、神奈川県大磯で国際... 2016.12.21「軍事研究」の戦後史